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月見山地区見学会報告

1 当地区見学会の概要
日 時  平成16年1月18日
     午前10時40分から11時30分まで説明会、その後現地巡回を実施
参加者  約20名


2 当地区の特徴
  当地区は、戦災復興土地区画整理事業が未了の地区であって、地区内には、細街路が網の目のように張り巡らされた住宅密集地域であったもので、戦災復興土地区画整理事業について行政と地元市民との協議が難航していたところへ阪神淡路大震災が発生し、震災復興の都市計画事業決定の対象地区とならないまま、復旧、復興にあたらざるを得ない、いわゆる白地地区であった。
  当地区は、震災で広域的に激甚被害を受けたが、震災後地元自治会が、阪神淡路まちづくり支援機構の専門家支援の要請を行ない、かつ途中近畿大学の安藤教授のチームも参加して、まちづくりプランと行政との協議を進めたが、最終的にプラン作りの実現にいたっていないケースである。

3 月見山地区の活動記録
 平成 7年2月11日  西須磨まちづくり会議設立
     10月 1日  西須磨まちづくり懇談会設立
 平成 8年9月 4日  阪神・淡路まちづくり支援機構発足
 平成 9年2月 6日  西須磨まちづくり懇談会事務局長佐藤三郎氏より支援の申込み受付。
      3月 5日  第8回事務局委員会で申し込み受理を決定。
      4月 2日  第9回事務局委員会で弁護士、土地家屋調査士、建築士の派遣を決定。各団体に連絡。
      5月25日  佐藤三郎氏より南町2丁目地区支援の申込み。
      6月 2日  野澤・木村・松尾氏より月見山本町1丁目地区支援の申込み。支援機構として両申込み事案を合併して取り組むことを決定。
      7月19日  月見山自治会館にて住民と支援機構が初会合。住民は西須磨地区全域から参加。支援機構側は、唐津(土地家屋調査士)、迫水(建築士)、安崎(司法書士)、佐伯・北岡(弁護士)、清水(鑑定士)、橋本(税理士)、野崎(コンサル)が出席。
      9月13日  月見山自治会館にて第2回会合。「国土調査法」「道路整備型グループ再建制度」を検討。
     12月 1日  神戸市理財局にて行政・住民・支援機構の三者会談。国土調査法の適用は困難とされるまちづくりの観点があれば、安全市街地形成土地区画整理の手法が最適との見通しが出る。
 平成10年1月24日  月見山自治会館にて第4回会合。神戸市都市計画局アーバンデザイン室より中山主幹他2名を招き、安全市街地形成土地区画整理事業について勉強会。
      2月28日  月見山自治会館にて第5回会合。行政参加による2回目の勉強会。
      3月30日  対象地区の組織設立のための準備組織を作る。
      5月 9日  月見山自治会館にて第6回会合、近畿大学安藤教授参加、その後同教授のチームも支援機構と共に対応することとなる。
      6月11日  まちづくりセンターにて第7回会合。事業は見えたが、地元の意向はまだ充分に熟していない事を確認。
             その後地元住民の意向調整を試みるも、実現しないままとなり、個別復興が一定限進行した。街路整備は中央幹線道路計画は進行するも地区内細街路の整備は進んでいない。

4 まちづくりプランと実現の困難性
  当地区では、上記活動の中で、土地区画整理法の安全市街地形成土地区画整理事業が適用事業としてふさわしいものとしての方向が示されるにいたったが、激甚被災地区が広範囲であったことから、住民間合意の形成の困難さが見込まれた。そのため、試行的にとりあえず全体の中の一部区域である南町2丁目地区(140世帯)を対象に、より具体的に道路整備の事業化を行うプランの検討を進めたが、最終的に住民の合意が得られるまでにはいたらなかった。
  他方では、幅員が1mにも満たないような細街路を含む道路事情、随所に小水路の混在する地区にあって、各土地所有者は順次独自に自ら復興可能な者はこれを進めるという状態で、将来道路幅員4mを確保できるように、道路中心線から2m後退して建築物等の新築をする住民と、現状のまま(道路中心線より後退のないまま)で改築等により対応するものが混在し、当地区のまちづくりは現在基本的な街路整備が実現し得ていない。
  なお、月見山地区内に中央幹線道路の工事が進められている。
  当地区は、典型的な白地地区において、客観的には復興実現のためには街路整備の必要性が極めて高い地区であるにもかかわらず、復興まちづくりプランへの住民合意が得られるにいたっていない地区のかかえる問題が、象徴的に顕在化している地区ということができる。
  自由見学会に参加した方々も、この地区のもつ教訓を重要なものと受け止められ、意義深い見学会となった。
                   報告者:森 川 憲 二

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2004.01.17(Sat)04:48 | 6 神戸フォーラム
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